ストレートネック 手根管症候群 症例

【症例紹介】産後ママの手根管症候群・ストレートネックによる手のしびれ(30代女性)

手根管症候群
手首から指先にかけてのしびれや痛みでお困りの方はいませんか?
今回は、手根管症候群と診断された患者さんが、どのような経過で改善されたのかをご紹介します。

■ 患者さんの情報
30代女性。3人のお子さんを育てるママさんで、1ヶ月前に第三子を出産されたばかり。
育児による負担が重なっている時期です。

■ 主訴・来院のきっかけ
両手のしびれ(特に右手がつらい)

整形外科にて、「手根管症候群・ストレートネック」と診断

夜間や授乳中に症状が強く出ることもあり、生活に支障が出ている状態でした。

来院のきっかけは、お姉さんからの紹介で「一度みてもらったら?」と勧められて来院されました。

■ カウンセリング・検査内容
問診後、頸部・手首の可動域や筋緊張のチェックを丁寧に行いました。
特に目立ったのは、胸郭の硬さと右手の筋肉の萎縮(特に母指球部)。
首から背中にかけての姿勢アライメントも大きく乱れており、しびれや神経圧迫の原因になると考えられました。

■ 実際の施術とアプローチ
胸郭周囲・肩甲帯を中心とした全身のバランス調整

頸部と前腕部に対する鍼治療

手関節にはテーピングでの安定サポート

育児中でもできる簡単なセルフケアもご紹介しました。

■ 経過と変化
2回目来院
初回の施術後、「3日間ほどしびれが気にならなかった」とのこと。
特に左手のしびれはほぼ消失し、右手もしびれの強さが軽減したとのご報告がありました。

3回目来院
左手:完全消失

右手:日常ではほぼ消失、来院時に軽度のしびれあり

※現在も経過観察を継続中です。

■ セラピストからの補足コメント
産後はホルモンバランスや生活リズムの変化に加え、抱っこや授乳などで姿勢が大きく崩れやすい時期です。
この方の場合は、元々の背中のアライメントの癖と、産後の育児負担が重なり、神経圧迫を引き起こしていたと考えられます。

今後も定期的なケアとセルフケアの継続で、しびれの再発を防ぎながら、快適な育児ライフを送っていただけたらと思います。

■ 手根管症候群とは?

手根管症候群は、手首の内側にある“手根管”というトンネル状の部分で、神経(正中神経)が圧迫されることで起こる症状です。
主に以下のような症状がみられます:
親指〜薬指にかけてのしびれや痛み

特に夜間や朝方に強くなる

指の動かしづらさ、つまみにくさ

手の筋肉(母指球)がやせてくることも

原因は長時間の手の使用、ホルモンの変化(妊娠・産後)、姿勢の乱れなどが関係します。

■ ストレートネックとは?

ストレートネックは、本来ゆるやかなカーブを描いている首の骨(頸椎)が、まっすぐになってしまった状態です。
スマホやパソコン作業など、下を向く姿勢が続くことで起こることが多く、

首や肩のコリ・痛み

頭痛や眼精疲労

手のしびれ(神経の圧迫による)
などの原因になります。

正しい姿勢や、身体全体のバランスを整えることで改善が期待できます。

 

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